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心にしみる一言(105) ティハールは4日目が自分のための祭り、5日目が1番にぎやかな兄弟姉妹の祭り

◇一言◇
 ティハールは4日目が自分のための祭り、5日目が1番にぎやかな兄弟姉妹の祭り

◇本文◇
 日本に住む外国人に、母国の料理を紹介してもらうコーナーが毎日新聞にあった。現役時代に何人か取材した。ここで取り上げた言葉はその当時、甲南大学経営学部助教授だったマノジュ・L・シュレスタさんさんに教えてもらった。
 ネパールの首都のカトマンズに昔から住むネワール族の「正月」は毎年秋(11月初めが多い)で、5日間にわたって「ティハール」という祭りが繰り広げられる。、「オー」という豆料理など、ティハールにつきものの食べ物をいくつか聞いた。
 同時に、ティハールそのものの説明も受けた。上記の部分も含めて、その時の言葉を再現する。
 ティハールの1日目は鳥の祭り。屋根の上のカラスに食べ物をあげる。2日目は犬の祭りで、犬を花で着飾り、ごちそうする。3日目は午前中が雄牛の祭り。夕方からは福の神を家に招き入れる。4日目は自分のための祭り。5日目が1番にぎやかな兄弟姉妹の祭り。主役は女性で、結婚した姉妹は、旬の食べ物を持って里帰りし、ふるまう。男兄弟は姉妹のために、プレゼントを用意する。   
 「兄弟姉妹の繁栄を願う心温まる祭り。兄弟は他人の始まり、などと言われることもあるが、農耕社会では、兄弟姉妹が仲良くしなければやっていけないので、こんな祭りがあるのでしょう」。これもその時に聞いた。(梶川伸)2017.05

更新日時 2017/05/20


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