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寺の花ものがたり(97) 悟真寺(奈良県宇陀市)枝垂れ桜=4月上旬~中旬

2005年4月14日撮影

奈良県宇陀市の桜といえば、又兵衛桜がよく知られる。しかし、ほかにも魅力的な桜がいくつかある。仏隆寺の「千年桜」もそうだ。静かに桜を楽しむなら、悟真寺がいい。
 又兵衛桜とセットで見に行ったことがある。山の中の小さな寺に枝垂(しだれ)れ桜が1本。樹齢は200年とされる。
 伊勢本街道を歩き、石段を少し登る。屋根が二重になった細長い建物が寺だった。境内は白い小石が敷き詰められ、手入れされていた。
 桜は境内の端にある。横の広がりが大きく、街道の上を覆いながら枝垂れている。のんびりと写真を撮っていると、もう一組だけ参拝者があり、やはりのんびりとカメラを向けていた.

◇悟真寺(ごしんじ)◇
 奈良県宇陀市榛原自明225。近鉄榛原駅からバスで自明下車、徒歩分10。0745-82-1125。本尊は聖観音。境内自由。寺伝によればそもそもは七堂伽藍を備えていたが戦火で消失し、文禄4(1595)年に再興。文政年間(1818~30)の山崩れによって諸堂の多くが埋もれて、安政(1854~60)年間のころに檀家信徒によって再興された。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください。2017.04.01

又兵衛桜

更新日時 2017/04/01


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