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心にしみる一言(89) 休みの日に何をしていいか分からない

2003年3月14日の毎日新聞

◇一言◇
 休みの日に何をしていいか分からない

◇本文◇
 なかなか深刻な悩みだ。単身赴任の男性を対象にした生活管理研究会を取材した時に聞いた。
研究会では、参加者が体験談を交え、意見交換をした。「帰宅時刻が遅いと、食事の準備をしたくない」「捨てるのはもったいないので、すべて胃袋に入れていたら太った」「ふろのガスをつけて仮眠しているうち、空だき寸前になった」。これらも深刻だが、単身赴任のベテランなどに解決法を伝授してもらえば、何とかなるだろう。
上記の悩みには、研究会の担当者も頭を抱えた。1日1人でボーッとしているという。しかも、それを自分で気にしている。「こんな自分が恥ずかしい」と。そんな人が少なくない。定年で、燃えつき症候群に陥ったような状況に似ている。単身赴任の問題は、高齢化社会の問題ともダブる。(梶川伸)
=2003年3月14日の毎日新聞に掲載したものを再掲載
※以前、毎日新聞にに掲載した連載は、これで終わります。次回からは、それ以外に印象に残った言葉を掲載します。

更新日時 2017/02/20


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