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心にしみる一言(75) 生きたもんを相手にしよる時、歌など歌っとれん

2002年11月22日の毎日新聞

広島県福山市沖の走島は、タイ網の発祥地として知られている。2隻の船で網を円形に広げ、絞り込んで、中のタイをとる。今はすたれてしまったが。
島人は元気だった。「漁師は大変ですね」と聞くと、答は予想とは違っていた。「雇われとっても、10日で20万円から30万円入る。福山に出とった若いもんも、ほとんど帰ってくる。わしら親方も、次の網でうまいこといきゃあ、大きな金が入ると考えて、それを楽しみに頑張るわけよ」
 「歌の好きな土地柄じゃ」。民宿の主人も漁師で、NHKのど自慢で合格したことがある。「漁場で鍛えた?」と話そ向けると、上の答だった。「漁は金もうけ」という一言もついていた。
 未明に網を上げて、午前6時から魚ではなく、焼き肉でビールを飲むそうだ。海の男はたくましい。(梶川伸)=2002年11月22日の毎日新聞に掲載したものを再掲載2016.09.16

タイ網

更新日時 2016/09/16


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