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心にしみる一言(72) 産学官民 

2002年11月1日の毎日新聞

◇一言◇
 産学官民

◇本文◇
 「『産学官』と言われるが、私は『産学官民』を主張している。民は市民ですよ」
ダウン症児の自立の場「かぼちゃのお家」の開所式で、大阪大学大学院建築デザイン学講座教授の柏原士郎さんが、あいさつの中で口にした。初めて耳にした言葉だったので、新鮮に感じた。
ビルの空き部屋を利用して施設を造る時、親の会から研究室に電話があった。「資金がないので力を貸してもらえませんか」。面識があったわけではない。施設が大学に近いというだけの理由だった。柏原さんはボランティアとして引き受け、大学院生を中心に部屋の改造作業に取り組んだ。
「大学は産業界と密接につながっている。そうじゃなくて、民との協力が重視されなくてはいけない。特に、建築や都市計画という分野では」(梶川伸)2002年11月1日の毎日新聞に掲載したものを再掲載2016.08.16


 

更新日時 2016/08/16


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