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心にしみる一言(66) 市役所にビジョンを与えるアイデアマン集団が住民運動

2002年9月20日の毎日新聞

◇一言◇
 市役所にビジョンを与えるアイデアマン集団が住民運動

◇本文◇
 環境デザインを専攻し、町づくりにも積極的にかかわる大学教授、佐々木葉二さんの言葉だ。カリフォルニア大学とハーバード大学で学び、アメリカでの体験に基づいた内容だった。
「アメリカでは住民運動こそがデモクラシーの基盤。パブリックというのは公共のことだが、市民の意見がパブリック」。だから、市民の意見をまとめないと役所は行動できないという。
町づくりが典型だそうだ。「自分たちの町は自分たちでつくる。みんなが集まりやすい夜に、コーヒーとドーナツで話し合い、酒は出ない」。役所の職員は、住民の意見を聞いて、まとめ役に徹するらしい。そんな光景を、目にしてきた。
ところが日本は違う。「お上が公共になっている」と言い、住民主導の町づくりを提唱する。(梶川伸)=2002年9月20日の毎日新聞に掲載したものを再掲載2016.06.08

更新日時 2016/06/08


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