このエントリーをはてなブックマークに追加

心にしみる一言(50) 集団の夢は教科書、博物館、モニュメント、道などの名前に表れる

2002年5月17日の毎日新聞

◇一言◇
 集団の夢は教科書、博物館、モニュメント、道などの名前に表れる

◇本文◇
 ノルウェーの平和学者、ヨハン・ガルツゥングさんが時々、京都で勉強会を開き、私も参加することがある。国という集団としての潜在意識がテーマになったことがあった。その時の言葉を取り上げてみた。特に、道の名前の分析が面白い。
ガルツゥングさんによると、「フランスでは道につけられた名前の95%は個人の名前。その95%は男の名前。さらにその95%は軍人、政治家、知識人。フランスは軍人など英雄を待望する」。
では、日本はどうか。「地理、自然に関するものが多い」。確かに、東山通り、川端通りなど、言われてみると思い当たる節は多々ある。
そのことから、日本の潜在意識を考える。「自然と一緒という考え方が強い。一方では、自然任せ、成り行き任せの運命論ではないだろうか」(梶川伸)
=2002年5月17日の毎日新聞に掲載したものを再掲載2015.12.22

ヨハン・ガルツゥング

更新日時 2015/12/22


関連地図情報

関連リンク