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心にしみる一言(40) ゆったりとした時間がぜいたく 

2002年3月2日の毎日新聞

◇一言◇
 ゆったりとした時間がぜいたく 

◇本文◇
 宇高連絡船で活躍した「讃岐丸」が、観光船としての第2の役割も終える時、さよならクルーズに乗った。「船のゆったり感が、今の生活に合わないのでしょう」。村井久船長の感想だった。
観光船時代は、「どんなイベントが提供できるのか」とよく尋ねられ。「船に乗ること自体を楽しんでほしいのに。ボケッとして本を読んでもいいし」。それなのに、最初から最後まで、カラオケを歌うグループもあった。
その点、外国人は時間の使い方が上手らしい。「船に乗ると絵はがきを買い、さっき別れた人に便りを書く姿をよく見かけた」。そんな時間の過ごし方が、ぜいたくだと感じたという。
フェリー時代から本四架橋へ。便利さとスピードを追求する時の流れには勝てなかったが。(梶川伸)=2002年3月2日の毎日新聞に掲載したものを再掲載2015.09.18

讃岐丸

更新日時 2015/09/18


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