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心にしみる一言(26) 戦争が悪いというあかしを集める 

2001年11月15日の毎日新聞

◇一言◇
 戦争が悪いというあかしを集める 

◇本文◇
 マレー半島で終戦を迎えた島田盛治さんは、1年間の捕虜生活のあと帰国した。「何とばかな戦争だったか」。その時の感想だった。
 戦争の愚かさを証明しようと、戦時中のポスター類を集め続けた。「撃ちてし止まむ」のスローガンを使った陸軍省、軍事国債の購入を呼びかける大蔵省、戦争報道をPRする新聞社、映画「海ゆかば」など、ポスターは1000枚を超えた。「出征兵士を送る歌」のような戦争をテーマにしたレコードジャケットも含まれている。
目に触れるあらゆるものが、戦争につながっていたことを、コレクションが示している。「戦争は軍が進めたが、みんなが軍に協力した。第1級の芸術家も動員された」。今の人たちに「国をあげて協力した証拠」を見てほしいと思っている。(梶川伸)=2001年11月15日の毎日新聞に掲載したものを再掲載2015.05.27

撃ちてし止まむ 海ゆかば

更新日時 2015/05/27


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