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心にしみる一言(23) 患者は自分の病気の一番の主治医

2001年10月25日の毎日新聞

◇一言◇
 患者は自分の病気の一番の主治医

◇本文◇
 「今の医療には、患者との対話が足りない」。クリニック院長の橋本忠雄さんは1985年に、患者との間で交換日記のような試みを始めた。
「わたしのカルテ」と名づけている。血圧や心電図などの検査結果をはり、所見や注意事項を書き込む。それを患者が持ち帰り、自分が気づいたことを記入して、またクリニックに持ってくる。
その考えを根本で支えているのが、取り上げた言葉だろう。「自分の生き方は自分で決める。そのためには、情報が必要だ。わたしのカルテもその一環だと思っている」。病気を仲立ちにした交流は、何千人にも広がった。
今年5月から、電子カルテも取り入れた。診察の際、所見を画面に入力し、患者と一緒に見るそうだ。カルテは、信頼を培う手段にもなる。(梶川伸)=2001年10月25日の毎日新聞に掲載したものを再掲載

私のカルテ

更新日時 2015/05/12


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