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心にしみる一言(16) 意見の差はあっても、笑顔と親切で会話はできる 

2001年8月30日の毎日新聞

 何気ないが、とても美しい言葉だと思った。
 この夏、自転車の仲間に同行して、韓国を走った。大邱市で、啓明大学日本語学科の6人と交流会を持った。歴史教科書や靖国神社の問題で、日韓関係が揺れている時期だった。4年生の安銀珠さんは、気負いもなく口にした。
源氏物語から「窓ぎわのトットちゃん」までを読んでいる女性だった。「人と人の触れ合いは、政治のテーマとは別のこと」と考える若い感性の素晴らしさ。「顔だって似ているし」
ある韓国の領事のあいさつを思い出した。日本を去る前に、知人が開いた送別会の席でのこと。「世界を回ると、隣国同士というのは仲が悪い。ところが韓日の間で仲が悪かったのは、長い歴史の中では、ほんのわずかな期間なんですよ」(梶川伸)=2001年8月30日の毎日新聞に掲載したものを再掲載2015.04.01

啓明大学

更新日時 2015/04/01


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