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自然で遊ぼう㉘ もっともっと自然で遊ぼう

五月山の緑楓台で、石にたまった水に興味を示す子ども

 自然の中にすべての学問があると、私は思っています。今、世界の科学者は宇宙について論じている一方で、素粒子などの小さな世界にも目を向けています。その大きなものと小さなものの間にあるのが私たちの世界。きっとすべてが同じ法則の元に作られている気がします。
 エジソンが作った白熱電球の光る部分「フィラメント」は、京都の竹からできていました。マジックテープのアイデアはくっつきむしから得たもの。新幹線の形も動物たちからもらっています。
 自然は学びの対象であるとともに、私たちの暮らしをより便利にしてくれるアイデアの宝庫でもあります。
 だからこそ、子どもたちは自然の中で自由に遊ぶことが必要です。その経験がいずれ社会人になった時に役立ちます。山を歩くとき、次の一歩、そのまた先の一歩をどう進むかを常に考え体に指令を出す。それだけでも子どもはアスファルトを歩くときの何倍も考え、そして学んでいきます。子どもたちを森に連れ出して下さい。そしてただ子どもたちのおもむくままに遊ばせてください。止めてはいけません。大人の価値観はそこには必要ないから。ぜひ子どもたちが森で遊ぶ姿を見てくださいね。自然の中で育っていく子どもの成長を喜んでください。
 今までご愛読ありがとうございました。
【木村太郎さん】株式会社EGGS代表。さつきやま森の幼稚園園長。池田市在住。

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