このエントリーをはてなブックマークに追加

自然で遊ぼう⑲ 山菜でデトックス

木村さんが以前ガイドをしていた上高地で遭遇したツキノワグマ。「上 高地では普通に見かけますよ」

 いよいよ春本番。みなさんは何があると春を感じられますか? 今回は山菜と動物たちのお話です。
 山菜の苦味の元である灰汁(あく)は、体の中の毒を洗い流すと言われています。それは動物たちも一緒のようです。
 クマは冬眠から覚めると、灰汁の強い植物を食べます。なぜでしょう? 冬眠中のクマはウンチをしません。そしてしなくてもよいように、「せん」と呼ばれる硬いウンチを、まさに栓のように使っているのです。その硬くなった「せん」を排出するのに、強い灰汁が必要となるのです。強い灰汁でお腹をくだして排泄するわけですが、それはすごく痛いので、山全体にクマの声が響き渡るそうです。
 これから出てくる灰汁の強い山菜といえば、タケノコ。灰汁抜きをしないで調理すると苦くて食べられません。しかし、それを少しとり入れることで、体にたまった悪いものを出すデトックス効果もあるのです。皆さんも出してみませんか?
【木村太郎さん】株式会社EGGS代表。さつきやま森の幼稚園園長。池田市在住。五月山での様々な自然体験などを提供。

更新日時 2013/04/11


関連地図情報

関連リンク