自然で遊ぼう㉕ 動物の冬支度を助ける森
11月になり、年の瀬が見えてきたこのごろ、森の動物たちも大忙しです。秋のうちに栄養をいっぱいとったり、貯えたりと、冬支度は何かと大変。
そんな動物たちの要望に、森の木も応えています。秋になるドングリやクルミなどは、動物たちが栄養をつけるために必要な脂肪分や糖分が多くなっています。逆に夏にはスイカやナシなど、水分が多い実がなります。人もこの時期は油っこいものより、みずみずしい果物が欲しくなりますよね。
植物が、動物の好みに合わせ進化をしたのか? それともそういうものだけ生き残ってきたのか? どちらが先かはわかりませんが、互いに影響しあって今の森を作り出したことは間違いありません。
木に登れるリスは、いつでもドングリを食べられますが、地面の動物はそうはいきません。イノシシなどにとっては、強い風の吹いた後の五月山は、宝の山。地面に落ちたドングリをおいしそうに食べている姿が目に浮かんできます。
【木村太郎さん】株式会社EGGS代表。さつきやま森の幼稚園園長。池田市在住。五月山での様々な自然体験などを提供。
更新日時 2013/11/13