自然で遊ぼう㉑ 白目と黒目
最近、池田市の細河ではカエルの鳴き声が聞こえるようになりました。いきなりですが、カエルの目はどんな感じでしょう? 白目と黒目は? ウルウルしてる? 意外とわからないものです。
先日、子どもに聞かれました。「鯉のぼりに白目を描いたけど、魚屋さんの魚には白目がない。どうして?」。あまり知られていませんが、地球上で白目がはっきり認識できるのは人間だけ。それには理由があります。
もしあなたがシカで、トラと目が合ったらどうしますか? 逃げますよね? しかし、目が合うというのは、白目がないとわかりません。トラはシカが見ていないとわかれば襲ってきますが、黒目だけではそれがわからないのです。目線を知られることは、食べる側も食べられる側も困るのです。
ではなぜ、人間には白目があるのか? 人間は「あなたを見ている」という意思表示を大切にしているという説があります。人にしかできないコミュニケーション。大切にしていきたいですね。
【木村太郎さん】株式会社EGGS代表。さつきやま森の幼稚園園長。池田市在住。五月山での様々な自然体験などを提供。
更新日時 2013/06/13