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ママの愛情ごはん ohana

【ohana】池田市石橋1-21-21▽10時~17時半▽第2、4日曜休▽17席▽電話072-741-5520

 食いしん坊。「おいしい」「珍しい」と、聞けば食べずにはいられない。「アルプスの少女ハイジ」の世界にあこがれ、突然、北海道の牧場で働き始める行動派。そんな田底麻衣子さんが2010年6月、無農薬野菜にこだわった店「ohana(オハナ)」をオープンした。
 きっかけは長女・小春ちゃん、長男・一平君の離乳食作りだった。農薬を使わない野菜のおいしさを初めて知った。「子どもたちに野菜の本当の味を知ってほしい」と、手作りにこだわった食いしん坊流の食育を続けた。「ohanaはその延長線」
 田底さんは、22歳の時、飲食店に就職。将来、自分の店を持ちたいと、サービスのノウハウを学んだ。「課題もあるが、その時の経験が役立っている」と話す。
 田底さんが選ぶ野菜は、豊中の光久隆晴さん、宝塚の中西一夫さんらの路地野菜が中心。入荷した野菜を試食し、蒸す、ゆでる、炒める、塩もみ、生……。ひらめきでメニューを考える。ケーキ、ソースまですべて手作り。「原点は食いしん坊」と店を手伝う叔母の上田佐佳英さんも笑う。
 ohanaはハワイの言葉で「家族」。家族で過ごすような、あたたかい空気が流れる店にしたいと決めた。店にはオムツ替えができるスペースもある。「『子どもに食べさせたいので作り方を教えてほしい』と言われたら最高です」と田底さん。
 ランチタイムのDaytimeセットはohanaの手作りメニューがまるごと味わえる。総菜プレート、スープ、ご飯、特製スイーツ、ドリンクが付いて1200円。取材日のメニューは、イワシの自家製梅ジャム煮、ゴーヤと鶏ボールココナッツカレー風味、野菜のキッシュ風、焼きナスとオクラ、白ウリの浅漬けミントの香り、ニンジンケーキだった。
 「働くことは楽しいことでもあるんだよ」。2人の子どもたちに、働くこと、生活することを覚えてほしいと思っている。
 (進藤郁美)
=地域密着新マチゴト豊中・池田」第3号(2010年8月26日)

ohana オハナ 池田市石橋1-21-21

更新日時 2010/08/20


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