北摂麺大使⑱池田市・つるりんしゃん
池田市豊島南、弁慶の泉のそばに2012年12月に新しい店がオープンした。うどん・そばの店「つるりんしゃん」だ。
店名は「麺(めん)をすすって、食べる音のイメージから付けた」と、店主の峯清治さん。神奈川県出身で、サラリーマン時代に東京・新橋の屋台で食べた「関西うどん」に衝撃を受け、ダシの文化に魅了された。「関西に来て30年余り。今はこっちの味に染まりました」と話すが、オープン前は、池田ではどんな味が好まれるのか、試行錯誤を重ねた。
苦労の末に作ったダシを、さまざまな薬味と合わせて味わう「おろしそば」を食べる。冷水で締めたそばの上に乗るのは、ネギ、大根おろし、天かす、ノリ、ワサビ、卵黄だ。それらをしっかり混ぜ合わせ、風味豊かなそばと一緒にすすり上げる。残ったダシと薬味をそば湯で割り、最後までおいしい。
同じも注文でも、気候や客の様子を見て、微妙に味加減を変えて出す。その細やかさも峯さんの味の1つだ。(礒野健一)
【つるりんしゃん】池田市豊島南2-2-7▽072-786-9463▽11時半~15時、17時~22時▽10日、20日、月末定休
更新日時 2013/04/11