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身近な法律相談⑥ 成年後見制度とは?

【千里中央法律事務所】豊中市新千里東町1-2-4、信用保証ビル6階▽06-6831-6205

 老いは誰しも避けられません。親が高齢になり、認知症の症状が出始め、価値のない壺を大枚はたいて購入してしまっていた、生活費を銀行から引き出そうにも、暗証番号を忘れてしまうし、銀行印もなくしてしまう…というような状況になった場合、成年後見制度の利用をお勧めします。家庭裁判所が選任した成年後見人(判断能力の程度に応じて、保佐人や補助人が選ばれることもあります)に、本人の代わりに財産管理等をしてもらう制度です。
 現在は、子どもなど親族が成年後見人に選ばれることが多いのですが、事案によっては、弁護士や司法書士、社会福祉士といった専門職が選ばれます。たとえ専門職が選ばれた場合でも、成年後見人の報酬は、家庭裁判所が本人の収入や財産をもとに、負担のかからない金額に決定しますので大丈夫です。
 また、親が遠方で一人暮らしをしている場合でも、成年後見人は財産管理をするだけではなく、本人のよりよい生活のために、医療・介護・福祉などにも注意を払うので安心です。【千里中央法律事務所 大山七重弁護士】
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第50号(2013年4月11日)

更新日時 2013/04/10


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