事始め奨励賞決まる
池田市内で新技術・新製品を開発した市民や事業所などを表彰する「事始め奨励大賞(百福大賞)」の表彰式が3月13日、池田市役所であった。11回目となる今回は事始め奨励大賞(百福大賞、賞金100万円)の該当はなかったが、事始め奨励賞(賞金50万円)にフリッカーヘルスマネジメント関西研究所(緑丘1、原田暢善代表取締役)の「高度汎用携帯端末を用いた疲労計測システム」が選ばれた。
今回、同賞には5件の応募があり、市内企業や商工会議所、独立行政法人産業技術総合研究所関西センターなどのメンバーで構成する池田市事始め奨励金交付審査会(大久保裕晴会長ら7人)が先進性、独自性、市場性、将来性・実現性、地域性の5項目にわたり審査した。
受賞した疲労計測システムは、「フリッカー値計測法」により、携帯電話やスマートフォンなどで手軽に疲労度を計測、数値化するもの。客観的に疲労具合を診断できるため、運転事故の防止や、企業内における適正な人事配置などに活用されている。原田代表は、「これまで問診でしか診断できなかった疲労度が数値化できるシステムということで、既に事業所などでは高い評価を得ていますが、アプリとして個人に認知してもらうのはまだ難しい現状ですので、今回の受賞は、普及への弾みになると思います」とコメントした。同アプリはホームページhttp://www.fhm.co.jp/index.htmlなどから無料でダウンロードすることができる。
また、審査員特別賞(賞金5万円)には、豊栄産業株式会社(神田1、林隆春代表)が開発した、美容師の手荒れを防ぐサロン用石けんシャンプー「ロクワットシャンプーネオ」が選ばれた。=情報提供・池田市(進藤郁美)
更新日時 2013/03/14