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2月24日に地域健康フォーラム テーマは胃がん

今村博司・市立豊中病院外科部長

◇胃がんの予防・早期発見を車座で 参加者募集

 マチゴトは医療にかかわる専門家を囲んで、身近な健康に関する理解を深める「地域健康フォーラム」を毎月開いている。フォーラムでは専門家が一方通行に講義するのではなく、少人数の参加者が車座になって専門家の話を聞き、素朴な疑問から具体的な治療法について直接質問できる。2月のテーマは胃がん。今村博司・市立豊中病院消化器外科部を迎え、豊中市玉井町1、「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」で2月24日、胃がんの最新治療や予防・早期発見について語り合う。 (早川方子)

◇講師は今村博司・市立豊中病院外科部長

◆身近な病気であるがん
 日本人の3人に1人はがんで亡くなるといわれ、中でも胃がんは男性で2番目、女性で3番目に多い(2010年統計から)。がんが身近な病気となった今、がんという病気をよく理解して予防し、早期に発見して適切な治療を受けることが、がんを完治させる鍵となる。
 今村さんによると、胃がん、肝臓がん、子宮頸(けい)がんなど「感染にまつわるがん」は、がん撲滅の対策が講じやすいのだという。胃がんは、胃の壁を傷つける細菌「ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)」が強く関与している。ピロリ菌に感染していなければ胃がんになる確率も減るため、任意検診などでピロリ菌の有無を調べることによって、胃がんになりやすいかどうかがわかる。特に50歳以上の人は約70%が保菌者とも
いわれている。予防と早期発見のためにも検診を受ける必要がある。

◆がん死亡者を減らすには
 今村さんは「がんは早く見つければ治しやすいし治りやすい」と強調しながら、「私は外科医なので予防、検診、治療の中では治療をメーンにしていたが、胃がんの治療成績がどんなに良くとも、1人の外科医ができることは限られている。やはり予防や早期発見を市民のみなさんに啓発していくことが、がんで亡くなる人を減らす1番の近道だと思う」と話した。

◇参加者募集中

【主催】 毎日新聞ローカル、毎日新聞社
【日時】 2月24日(日)10時 ~11時30分
【受講料】 無料(要申し込み)
【定員】20人
【会場】 豊中市玉井町1-1-1、とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ
    (阪急豊中駅直結、エトレとよなか5階)
【申し込み方法】 ①名前②年齢③性別④住所⑤電話番号⑥がんに関する質問を明記して、メール(info-toyonakaikeda@machigoto.jp)、はがき(〒530-8251 大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞ローカル「マチゴト編集部」)またはファクス(06-6346-8256)で申し込みを。電話(06-6346-8255)でも受け付けます

◆今村博司さん
 大阪大学医学部卒。市立堺病院を経て、現在は市立豊中病院消化器外科
部長。高校時代に思い描いていた将来の夢は、パイロット(後に視力を理由に断念)か建
築士。3年生の夏まで大学は工学部に進学するつもりだった。当時の親友が医学部を目指すと聞き、付き合いの延長で医学部へ進学。「細部にこだわってクオリティーを上げることが好き。医者になってから自分は医者に向いていると思った」。外科が専門だが、手術だけでなく基礎医学の研究にも熱心に取り組んでいる。

更新日時 2013/02/14


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