このエントリーをはてなブックマークに追加

少年野球④ 大阪ドラゴンズ

山井監督(最後列左)は中日ドラゴンズ・山井大介投手の父。山井投手も小学校時代は大阪ドラゴンズに所属していた

 大阪ドラゴンズは豊中市立東泉丘小学校を拠点とし、毎週日曜日に練習をしている。小学生と中学生が所属し、団員は約50人。小、中学生が同じグラウンドで一緒に練習をするのは珍しい。25年前のチーム結成時から代表を務めている山井茂三監督は「上は下をかわいがり、下は上に礼を尽くす。試合に勝って優勝を目指すのは、それができてから」と話す。記者がグラウンドに入ると、子どもたちが一斉に脱帽して「こんにちは!」と大きな声であいさつをしてきた。礼儀指導は徹底されている。
 毎年8月の最終日曜日は、午前中をグラウンドの清掃に充てている。チーム全員で雑草を抜き、溝にたまった土などを除く。監督をはじめ、コーチを務める保護者らはみなボランティア。山井監督は「子どもは夢をくれる存在。教えられることも多いですよ」とほほ笑んだ。
 中学生は練習の時に、硬球を使うこともある。プロ野球選手を夢見る子も多い。チームのキャプテンで中学3年生の加納皇一郎君は「巨人の阿部慎之助捕手のように打って守れる選手になりたい」と夢を語る。数人は強豪校に進学して、甲子園を目指すという。(早川方子)=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」43号(2012.09.13)

更新日時 2012/09/11


関連リンク