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北摂麺大使⑨池田市・なかみっつぁん
ラーメン（650円）。ネギ油の香りが素晴らしい
池田市新町に、夜だけやっている屋台のラーメン屋「なかみっつぁん」がある。移動式ではなく、民家の庭にテントを張ったもので、白熱灯の明かりが気分を盛り上げる。札幌出身の今西健さんが店を出したのは２０１０年１２月。本職は別にあるのだが、ラーメン好きが高じて友人の庭を借り、夜だけの営業を始めた。
ラーメンは豚骨系のスープにみそだれを合わせたもの。仕上げに熱したゴマ油をネギの上からかける。ジュワッという音が心地よい。屋台いっぱいに広がるネギ油の香りは言うまでもないが、音からも食欲はそそられるのだ。ギョウザ、唐揚げも特筆もの。塩麹（こうじ）を使ったそれらは、屋台のラーメン屋で出るレベルをはるかに超えた一品だ。
「札幌はみそラーメンのイメージだけど、俺が子どものころはしょう油の店がほとんど。家でも丸鶏と香味野菜でスープを炊くのが普通」と話す。東京の大学に進学すると、ブームになる前から荻窪や新宿の店を食べ歩いた。「これ以上ファンが増えたらアカンから」と顔を出すのはＮＧ。その豪快な笑顔、みんなに見てもらいたいんだけどなあ。（礒野健一）
【なかみっつぁん】池田市新町10-11▽20時～翌3時半で日曜定休。7月25日～8月26日は金曜のみ23時～で、木曜も休み
更新日時 2012/07/11
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