阪急ものしり帳⑤ 信号機
電車が駅を出発する際、運転士が「出発進行」と声を出す。端的に言えば出発の確認だが、正確に言えば「出発信号が進行の表示」という意味だそうだ。
阪急電鉄広報部によると、信号機の基本は光を出すレンズが上から青、黄、赤。このパターンを「3現示」と呼ぶ。青は、目の前の信号機と次の信号機までの区間に進行していっても良い、という表示だ。だから、「出発進行」という声になる。
黄は「注意」の意味で、時速45キロ以下で次の区間に入っても良い。もし、出発信号機に黄が点灯していれば、「出発注意」の声になる。赤だと次の信号機までの間に入ってはいけない。3現示以外に、黄が2つの4現示信号機もある。
豊中駅には、ホームに入ってくる電車のための信号機の中に、5現示がある。上から黄、黄、赤、黄、青。黄2つ点灯は「警戒」の意味で、時速25キロ以下を示す。赤と青の点灯は「減速」で、時速65キロ以下での走行を指示している。計5つの表示に分かれるのだが、列車を効率的に運行するためだという。(梶川伸)
更新日時 2012/02/20