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心にしみる一言(400) 毎月21日には喫茶店状態、カフェ状態です

2018年に開かれた松本大師堂10周年法要

◇一言◇
 毎月21日には喫茶店状態、カフェ状態です

◇本文◇
 お遍路さんのための休憩所を造る活動「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」にかかわっている。これまでに58棟ができた(うち5棟は廃小屋とプロジェクトから脱会)。
 建設資金は「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会の会費や寄付金をあてている。このため、支援する会は毎年1回、総会を開いて会計報告・活動報告をる。総会だけでは味気ないので、併せて記念講演会を開く。
 今年は第16回総会兼記念講演会を4月23日(日)午後2時から、高知市知寄町2-1、ちよりまちテラスの会議室で開く。講演の演者は高知県土佐清水市文化財審議委員、東近伸さんで、土佐清水市にある仏堂で、お遍路さんの宿泊施設としても使われた真念庵を取り上げる。
 高知での開催は3回目。2010年に開いた第4回総会ではシンポジウムを行い、香美市の休憩所「ヘンロ小屋28号・松本大師堂」の建設に走り回った依光栄さんの話が印象に残る。
 松本大師堂では毎月21日の“空海の月命日”に、お遍路さんへのもてなし「お接待」をしている。小屋には手作りの食べ物が並び、お遍路さんを迎える。以下は、依光さんが語ったお接待んp模様。
    ◇
 そりゃ、すごいです。毎月21日には喫茶店状態、カフェ状態です。私の家業は農業ですけど、21日の午前中は休みにしております。
 順番を決めてお接待をしますが、ほかの人も食べ物持ち寄って、お接待をする人をお接待します。
 今年2月21日に千葉市から、お遍路さんのご夫婦がいらっしゃいました。その日が奥さんのお誕生日。最初に2月21日に来た時にうれしくて、今年が3回目でした。来年はまた段取りしましょうということで計画していますが、ものすごく喜んでくれましたねえ。
 リピーターとまではいきませんけど、わざわざ21日に行きたいなあ、といお遍路さんがいらっしゃいます。
 最近思うのは、「何でもあり」ということですね。いろんなお遍路さんを見てきました。最初私たちは身辺調査をしよりました。「あなた、どこから?」と。それもやめました。毎日いろんなことがありますき。
 小屋にこんなのがあったらいいね、というものがちょっとずつですけど、実現しています。桜も何本か増えたり、紅葉も植わった、アジサイも咲きます。小屋ができたことをきっかけにして、何だか止まってないですね。
 最初は世話人で出発しましたものが、いまは完全に地区に下りてますから、子々孫々まで続きそうで、小屋を次に直すことになるだろう150年後を楽しみに私たちややっています。
(梶川伸)2023.02.16

更新日時 2023/02/16


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