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心にしみる一言(399) 極楽へこゆる峠のひとやすみ蔦のいで湯に身をば浄めて

大町桂月の墓と歌碑

◇一言◇
 極楽へこゆる峠のひとやすみ蔦のいで湯に身をば清めて

◇本分◇
 友人が青森の旅の写真をフェイスブックに投稿しているのを見て、思い出した名前がある。高知市出身の明治・大正時代の歌人、大町桂月。
 遍路を何度か回っているうち、名前を知った。ただ、一歩進めて調べてみようとは思わなかった。
 2017年に青森県に行く機会があった。奥入瀬渓谷も半世紀ぶり歩いてみようと決め、コースに組み込んだ。行く前に予備知識としてガイド本を読んだ。そこに桂月が出てきた。
 桂月は十和田湖、奥入瀬を愛し、「十和田湖を中心に国立公園を設置する請願」を起草した。晩年は蔦温泉に居を移した。温泉慮案の中に、桂月の資料室があることも知った
 旅行の際、資料室を見せtれもらおうと、蔦温泉を訪ねた。しかし、宿泊者以外は見ることができず、残念な思いをした。
 桂月の墓は、旅館の近くにある。前で手を合わせると、そばに歌碑が設置してあり、刻まれていたのが、取り上げた歌だった。辞世の歌だという。
 2019年に今度は遊び仲間で東北に行った。初日に蔦温泉に泊まり、念願の資料室を見ることができた。(梶川伸)2023.01.30

更新日時 2023/01/30


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