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心にしみる一言(374) 急流の瀬では立ち上がって、手すりを持ってください

北山村の筏下り

◇一言◇
 急流の瀬では立ち上がって、手すりを持ってください

◇本文
 テレビのニュースで、ゴールデンウイークの人出を見た。取り上げられたのは、和歌山県北山村の筏(いかだ)下りだった。
 それを見て、仲間の旅行で行った時のことを思い出した。北山村は周りを奈良県に囲まれているが、和歌山県の飛び地で、山の中の不便な所に位置する。
 そこを選んだのは、最年長メンバーが以前から、北山村の筏下りをしてみたいと言っていたからだった。筏に乗るには年齢制限があり、リミットが近づいていることもあった。
 元は切り出した木を筏に組んで、新宮川(熊野川)を利用して下流に運んでいた。今は、観光用に筏が下る。
 筏の長さは30メートル足らず。木材を組んだ筏を5つだったか6つだったかに連結してあった。
 筏の中央部には前から後ろに向けて長いすが設置してあり、手すりもついている。流れが穏やかな場所では客は、長いすにすわって、景色を楽しむ。
 コースには急流の瀬が12カ所あった。そこにさしかかると、船頭の声が飛ぶ。「立ち上がって、手すりを持ってください」。乗客は一列縦隊で立ち、手すりを持って体を支え、速い流れに乗っていく。
 船頭は3人。瀬になると全員が先頭に集まり、棒を使って筏を操る。流れのない場所では櫓(ろ)でこいだり、棒で突いたり、岩壁に取り付けてあるロープを引っ張ったり。スリルもある面白い体験だった。(梶川伸)2022.05.10

更新日時 2022/05/10


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