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心にしみる一言(327) 小屋の中には世界地図が張ってあり、外国からのお遍路さんが立ち寄ると、出身国にピンを刺していく

日韓友情のヘンロ小屋に張られた世界地図

◇一言◇
 小屋の中には世界地図が張ってあり、外国からのお遍路さんが立ち寄ると、出身国にピンを刺していく

◇本文◇
 「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」に参加させてもらっている。このプロジェクトは四国の遍路道に、お遍路さんが足休めをする簡単な東屋を建てている。
 建設資金は、趣旨に賛同した方々の浄財を充てている。このため年1回、総会を開いて、会計報告・活動報告をし、併せて講演会やシンポジウムを開いている。
 2019年の総会は、高松市で開いた。この時のメーン行事は、「交流の場としてのヘンロ小屋、遍路、四国」をテーマにした講演会とシンポジウムだった。
 シンポは香川県三豊市のヘンロ小屋53号・茶処みとよ高瀬でのお接待(お遍路さんへのおてなし)や、お遍路さんとの交流に焦点をあてた。この小屋は「日韓友情のヘンロ小屋」というニックネームがついている。日本と韓国で資金を集めて造ったからだ。
 パネリストは、小屋でお接待をしている「おせっ隊」のメンバーが中止だった。
 「小屋ができ、おせっ隊というグループができて月に2回、7~8人が集まり、お茶とお菓子のお接待をしている。お接待の日に小屋で休憩した人は、『ラッキー』と言って喜んでいる」と報告。一方でおせっ隊のメンバーも楽しみしていて、「立ち寄るお遍路さんがいないと、がっかりする」と話した。
 それに続いたのが、上記の言葉だった。「小屋の中には世界地図が張ってあり、外国からのお遍路さんが立ち寄ると、出身国にピンを刺していて、15カ国ほどになった」
 日韓友情のヘンロ小屋は、世界友情のヘンロ小屋になった。シンポからさらに2年たったので、国の数はさらに増えているはずだ。(梶川伸)2021.08.24

更新日時 2021/08/24


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