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心にしみる一言(326) 能は見るものではなくて、するものですね

角島大橋

◇一言◇
 能は見るものではなくて、するものですね

◇本文◇
 遊び仲間と格安・弾丸ツアーで山口県に行ったことがある。午後4時に、大阪南港のフェリー乗り場集合。5時出発。翌朝早く福岡県・新門司港について、それから観光バスで回る。
 船の中の時間は長い。スーパーで酒のあてなどを買い、空いてるテーブルで海と島を見ながら飲み食いすることにしていた。ところが席が空いていない。ウロウロしていると、1人でテーブルに座っていた男性が、相席を勧めてくれた。
 学校の行う能の授業のために、舞台のセットなどを運ぶ運商業を、男性は営んでいるという。知らない仕事なので興味深く、飲みながら話を聞くと、とてもおもしろかった。
 裏方として全国を回る。公演先では能の演者と一緒にご飯を食べたり飲んだりする。能自体はとっつきにくさがあるが、能役者は気さくな人が多いとか。たくさん能を見てきた結論が、取り上げた言葉だそうだ。
 翌日の観光バスでは、関門海峡大橋を渡って山口県に入り、テレビコマーシャルでもおなじみの角島大橋、海に向かって続く赤い鳥居の列で外国人に人気の元之隅稲荷神社、鍾乳洞の秋吉洞などを見学した。帰りも夕方に新門司港発のフェリーに乗り、翌朝早く大阪に帰った。何と70歳を過ぎての、0泊3日の旅だった。(梶川伸)2021.08.21

更新日時 2021/08/19


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