このエントリーをはてなブックマークに追加

寺の花ものがたり(264) 常谷寺(奈良県明日香村)牡丹=4月下旬~5月上旬

2005年4月26日撮影

 明日香村の岡寺は、バス道からゆるい坂道を登っていく。西国33所観音霊場の7番札所で、花の寺でも知られ、訪れる人は多い。
 その坂道の参道には、小さな寺がいくつかある。しかし、立ち寄る人はほとんどいない。常谷寺もそうだ。私が訪ねた時も、目的は岡寺だった。
 常谷寺の前を通り過ぎようとした時に、小さな山門から赤い色が見えた。門からのぞいてみると、牡丹(ぼたん)だった。
 灰色の瓦を乗せた白いくて低い塀に沿って、牡丹が植えてあった。ちょうど満開。赤と白の混ざった花、薄いピンクの花が目についた。
 背は高くない。しかし、1株に10を超える花がついている。これは珍しいのではないか。キョロキョロとしてみるものだと思った。 

◇常谷寺(じょうこくじ)◇
 奈良県高市郡明日香村岡119。明日香村循環バス岡寺前バス停から徒歩5分。0744-54-2039。建久2(1191)年に法然が、飛鳥の里を訪ね、草庵を結んだのが始まりとされる。本尊は阿弥陀如来。
(梶川伸)=状況が変わっていることもありますので、ご了承ください。2021.04.05

更新日時 2021/04/05


関連リンク