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編集長のズボラ料理(438) ジャガイモと牛乳と紫タマネギのサラダ

色合いがポイント

 ベチャベチャ系かパサパサ系か。人によって好みが分かれる。
 オムライスがその典型ではないか。ケチャップライスをオムレツ卵で包む。そのライスの好みが二手に分かれる。
 僕はパサパサ系だ。ケチャップをやや少なめにすればいのだが、それでは赤い色が薄くなってしまう。そこで、ケチャップの量は普通にして、よく炒めて水分を飛ばす。
 友人にベチャベチャ系がいる。食べると、口の周りがケチャップだらけになる。
 その系統の人は、オムライスの上にかけるものケチャップと決まっている。ケチャップ一筋だからから、ドミグラスソースは拒む。おかげで、口の周りはさらに赤くなる。テーブルの上の紙ナプキンを次々を使い、それも赤くなる。
 僕の場合はパサパサ系だから、口の周りを心配する必要はない。へたをすると焦げができるので、要注意ではあるが。紙ナプキンはスプーンを巻いている1枚ですむ。
 焼きそばも分かれる。僕はやはりパサパサ系で、自宅で作る時も麺をほぐすのに水は使わない。せいぜい焼く前に、麺に酒をふりかけるくらい。神戸市・南京町の中華料理店で食べるなら、固焼きそばだと決めてるのも、その延長線上にある。
 しかし、どうもパサパサ派は少数派のようだ。テレビ番組で、最も売れている麺類は、「マルちゃん焼そば・3人前ソースつき」だと紹介していた。この焼きそばは焼く時に少し水を加える。だから、ベチャベチャまではいかないが、ベチャは主流なのだと知った。
 サラダにもベチャベチャ系がある。神戸市・三宮のカフェ「マザームーン」でランチを食べた時もそうだった。今回は、それをヒントにした。
 ジャガイモをゆでて皮をむき、ボールの中でつぶす。牛乳を混ぜて練り、柔らかいイモサラダにする。味付けは塩、コショウ。タマネギと紫タマネギを薄切りにして、さらに小さく切る。キャベツも細かく切る。酢と白だしを混ぜ、タマネギ、紫タマネギ、キャベツをしばらく漬けておく。水分を切ってイモサラダに混ぜ込む。
 おからもベチャベチャ系とパサパサ系がある。これも僕はパサパサ系派だ。しかし、ベチャが人気らしいので、今回は時流に乗ってみた。信念に乏しいパサパサである。(梶川伸)2020.09.17

更新日時 2020/09/17


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