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編集長のズボラ料理(439) チーズポテトチップス

味が物足りなけば食べる時にさらにチーズを振る

 食べ物に関して、若い人たちと違うものはたくさんある。
 最近ではアヒージョだ。地域密着新聞「マチゴト豊中池田」を担当していたころ、仕事帰りに後輩の女性記者と飲みに行くことになると、しばしばアヒージョの店に案内された。彼女たちは店で、ワインとアヒージョを頼む。
 アヒージョはオリーブオイルを熱し、ニンニクやアンチョビで味をつけ、エビやキノコ、パンをそれにつけて食べる。僕は居酒屋さんしか知らないが、居酒屋にアヒージョはない。最初は「何じゃ、こりゃあ」だった。コロナウイルスのまん延以降、テレビのGSもよく見るようになったので、健康食品のCMが耳に残り、つい書いてしまったが。
 こうなると、オリーブオイルの熱さにひっかけて、「アヒー、アヒー」と、親父ジャグを発して、アヒージョ素人をごまかす以外にない。そのくだらないギャグは1回しか通用しない。次は、みんながオリーブオイルの容器に食材をつける時、「2度づけ禁止やで」と、また受けを狙う。あまり受けないので、1回でやめた。
 3回目は「アンチョビを入れると、色が悪くなるなあ」と、アヒージョ記者に対抗した。それ以来、徐々に居酒屋へと回帰した。年寄り記者の粘り勝ちである。
 ハンバーガーも年齢差が大きい。随分昔だが、奈良市が職場だったころ、新人記者と昼ご飯の話をしていた。僕は会社の近くでお好み焼きを買ってきて食べるので、その新人も誘った。すると彼は、ハンバーガーにすると言う。この落差。
 追い打ちをかけるように、ハンバーガー屋さんのランキングを並べた。ベスト5だったかベスト10だったか覚えていないが、1位に挙げたのはモスバーガーだっだ。僕にとっては誤差の範囲としか思えないのだが、彼には明確な差があるのだろう。
 僕はバンズのパサパサした感触が好みではない。1時期、マクドナルドが1つ100円で売っていた時期があり、その際に何度か買ったが、その後はほとんど口にしていない。
 若者はハンバーガーとポテトのセットになったものをよく食べるが、この感覚が僕にはわからない。パンとポテトは、どこか近しいではないか。別々に頼むべきなのだ。居酒屋さんでポテトフライよく頼むが、パンを一緒に注文することは決してない。ラーメン・ライスやうどんと炊き込みご飯のセットが好きな僕が、言えた義理ではないが。
 脈絡は滅茶苦茶だが、今回はポテトにした。ジャガイモを四角い棒状に切る。ビニール袋に小麦粉、少量のコーンスターチ、粉チーズ、コショウを入れ、そこにジャガイモを加えて袋ごと振り、よくまぶす。それを油で揚げる。
 これはポテトチップスの変わり判。パンとのセットえはなく、ビールと合わせる。(梶川伸)20.09.21

更新日時 2020/09/21


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