このエントリーをはてなブックマークに追加

寺の花ものがたり(235) 西雲院(京都市左京区)牡丹=4月下旬~5月上旬

2017年5月7日撮影

 金戒光明寺の境内は広い。階段状になった墓地の石段を上がっていき、石段の中ほどで左に折れて少し歩くと、西雲院があった。
小さな山門、狭い境内、小さな本堂。4つのゾーンに分かれて、牡丹(ぼたん)が植えてあった。数は50株ほどだから、大変多いというわけではない。
 訪ねた時は残念ながら、ほぼ花が終わっていた。それでも白、赤、紫、黄色の花がポツポツ。つぼみをつけている株もあった。
 1輪の前で絵を描いている男性がいた。花びらが開ききっていていたので。見ごろについて聞くと、「連休までですな」と言葉が返ってきた。参拝客は私を含めて3人。知られている寺ではなさそうに思った。
 ハスの鉢が並び、最近植えた大山蓮華の木があった。きっと花が好きな寺なのだろう。

◇西雲院◇
 京都市左京区黒谷町121。京都市バス岡崎神社前下車、徒歩約15分。075-771-3175。浄土宗大本山金戒光明寺の塔頭(たっちゅう)。1616(元和2)年の建立。幕末、黒谷一山が京都守護職会津松平の本陣となり、西雲院には会津藩殖難者の墓地がある。境内自由。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください。2020.04.29

更新日時 2020/04/29


関連リンク