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編集長のズボラ料理(379) トマトのチーズ焼き・和風だし

しょうゆ味が濃い目の方が合うような気がする

 娘夫婦が時々、遊びに来る。娘にいたっては、しょっちゅう来る。
 共働きで、夫が仕事、自分が休みの時に、閑だとやってくる。たいていは食事時間を狙って来る。時には不意打ちもある。
 わが家にはいつも、トマトが置いてある。ホールトマトの缶詰やトマトジュースも。これは不意打ちへの準備なのだ。
 娘はトマトが好きだ。トマトさえ使えば、何でもイタリアンになると思い込んでいるふしもある。ただ、親子とも、イタリア料理の代表はサイゼリアだと思っているレベルから、トマトさえあればいいわけだ。
 チーズも冷蔵庫の中にある。不意打ちの際には、トマトを輪切りにして立てた形にし、チーズと交互に並べる。それで娘は満足する。
 時にはモッツァレラチーズを使う。そうすると、「おいしそうやな」と、満足の度合いが上がる。
 スイートバジルを育てている時は、それも添える。そうすると、「カプレーゼや」と満足度は、急上昇する。
 僕は小豆島の緑のオリーブの新漬けが好きで、時期になると買う。それも付け加えれば、満足度は頂点に達する。
 もっと喜ばそうと思って、いただき物の「トリュフオイル」をかけようとする。すると、「それは、やめて」。においが強すぎると言う。そこで露呈する。イタリアン好きは素人レベルだと。
 お腹が太るものも用意しようと思えば、パスタを作る。それもトマトソースだから簡単、簡単。ホールトマトか、トマトジュースを使えばすむからだ。
 具は何でもいいが、揚げたナス、ベーコン、ゆでアスパラあたりから選ぶから、サイゼリア並み安上がりでもある。それでも、「イタリアンやなあ」と言いながら、バクバク食べる。
 トマトは皮を湯むきをして、上の部分に包丁で十字に切れ目を入れる。それを深めの皿に置く。鍋でだしをとって砂糖、みりん、しょうゆで味付けをし、べーコンとはんぺんを小さく切っ入れてしばらく煮る。しょうゆを多めにして、少し濃い味付けにする。それをトマトの皿に注ぐ。トマトの上にとろけるチーズを載せ、オーブンで焼く。
 これはイタリアンなのか、日本料理なのか。。まだ娘は食べたことがないが、トマトさえ使っていれば、イタリアンと言うに違いない。(梶川伸)2019.10.16

更新日時 2019/10/16


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