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寺の花ものがたり(215) 西大寺(奈良市)菩提樹=6月上旬

2019年6月4日撮影

 ゴータマ・ブッダは菩提樹(ぼだいじゅ)の下で、悟りを開いたとされる。このため、境内に植えている寺もある。このシリーズでは212回で、高松市の八栗寺の菩提樹を紹介したことがある。
 西大寺にも1本、大きな木がある。場所は本堂の西側にある愛染堂の前。木は大きくても花は小さいので、本堂の前に立っても、気をつけないと、見落としてしまう。 
 花は優しい黄色をしている。中心のしべの部分は、少しオレンジがかった黄色。密集して咲くので、2色の黄色がひしめくことになる。
 小さいうえに、下向きに咲くので、案外写真は撮りにくい。ただ、参拝客がそれほど多いわけではなく、じっくりと楽しむことができる。境内では毎年、鉢植えの蓮を並べる。うまくいけば、6月中旬に蓮と菩提樹を同時に楽しめるかもしれない。

◇西大寺(さいだいじ)◇
 奈良市西大寺芝町1-1−5。近鉄大和西大寺駅から徒歩5分。0742-45-4700。奈良時代に孝謙上皇の発願により建立。南都七大寺の1つ。平安時代に一時衰退し、鎌倉時代に叡尊によって復興。本尊は釈迦如来。真言律宗大本山。境内自由。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください。2019.06.05

更新日時 2019/06/05


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