寺の花ものがたり(196) 宝鏡寺(京都市上京区)椿=3月中旬~4月上旬
宝鏡は光厳天応の皇女が開いた尼寺で、毎年春と秋に、皇室から下賜された人形を展示する。その時期だけ内部が公開される。
春の人形展に行ってみた。庭が美しい。スギゴケが覆い、その間に平たい石を置いた道が設けてある。大きな紅葉の木があり、寺の人は「イロハ紅葉で、秋には真っ赤になる」と話した。
庭のすみの塀際に10本ほどの椿。赤、白、ピンクとある。赤は熊谷椿かもしれない。中庭にはピンクの八重の村娘椿。2.5メートルほどの高さで、花をたくさんつけていた。村娘の原木だという。
庭に下りるのは禁止で、撮影も不可。心にとどめておく以外にない。仕方なく、寺の外側から撮ったが、撮れたのは4本。塀の上なので、距離が遠く、いい写真にはならなかった。(梶川伸)
◇宝鏡寺(ほうきょうじ)◇
京都市上京区寺之内通堀川東入ル百々町547。京都市営地下鉄今出川駅、鞍馬口駅から徒歩15分。京都駅から市バス9系統「堀川寺ノ内」バス停下車、徒歩1分。075-451ー1550。1370年ごろの建立。門跡寺院で、京都尼五山の1つ。本尊は聖観音。春と秋の人形展開催に合わせて、特別拝観。有料。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください2019.02.18
更新日時 2019/02/18