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寺の花ものがたり(185) 大山寺(徳島県上板町)銀杏の黄葉=11月後半

2010年11月26日撮影

 四国には、88カ所の遍路の霊場のほかに、20カ所の別格霊場がある。その1番札所が大山寺(たいさんじ)で、静かな山あいにある。
 これまでに3回参拝したが、2回目のことだ。境内一面、黄色の銀杏(いちょう)の葉で覆われていた。本堂の前、左手に背の高い銀杏の木が1本。それが葉を落とす。
 やや時期がかったがく、それがかえって良かった。木に残っている葉は少なくなっているものの黄葉の名残をとどめ、散った葉はきれいなままで、土を全て隠していた。写真を撮っている人がいて話しかけると「葉が全部落ちるまで、掃除しないでくれ、と頼んでいる」らしい。
 先日、遍路仲間を案内して、11月4日に参拝した。銀杏が目当てだったが、まだ葉はやや色づき始めた程度。ただ、もみじの赤い紅葉は良い時期だった。

◇大山寺(たいさんじ)◇
 徳島県板野郡上板町神宅大山14−2。JR板野駅からバスで15分 、神宅(かんやけ)バス停から徒歩1時間。088-694-5525。四国別格20霊場第1番札所。本尊は千手観音。西暦500年ごろ、西範の開基とされる。毎年1月の第3日曜日に力餅が行われる。境内自由。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください2018.11.14

更新日時 2018/11/14


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