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寺の花ものがたり(180) 常楽寺(滋賀県湖南市)=11月中旬~11月下旬

2006年11月24日撮影

 滋賀県の紅葉の名所というと、琵琶湖の東側では永源寺や湖東三山(西明寺、金剛輪寺、百済寺)が有名だ。最近は湖東三山に対し、湖南三山も知られてきた。常楽寺、善水寺、長寿寺の寺を言う。
 湖南三山を売り出すキャンペーンが始まったころの2005年、2006年と2年続けて行ったことがある。特に2回目は好天に恵まれて、紅葉が鮮やかだったことを覚えている。
 常楽寺の印象が強い。紅葉の良い時期にも行き合わせた。参道も良かったが、やはり境内がいい。本堂の前の小さな池の周りの紅葉は、国宝の本堂や三重塔とのセットで映え、赤く燃えていた。まだ、人が多い時期ではなく、ゆっくりと秋を味わうことができた。
 本堂で住職の話を聞いた。まだ住職に専念して間もなく、それまで閉めていた寺を開ける苦労を話した。本堂の裏に33観音の石仏が安置してあり、10分ほどで回れる観音霊場になっていた。

◇常楽寺(じょうらくじ)◇
 湖南市西寺6-5-1。JR草津線・石部駅下車、バスで20分の常楽寺下車(便は少ない)。奈良時代中期に良弁(ろうべん)が開いた「阿星山五千坊(あぼしやまごせんぼう)」の中心だった。本尊は千手観音。拝観有料。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承くだしさい2018.10.28

更新日時 2018/10/28


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