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心にしみる一言(161) 外国人は時間の使い方が上手です。船に乗ると絵はがきを買い、さっき別れた人に便りを書く姿をよく見かけました

船から見た瀬戸内海

◇一言◇
 外国人は時間の使い方が上手です。船に乗ると絵はがきを買い、さっき別れた人に便りを書く姿をよく見かけました。

◇本文◇
 その昔、岡山県・宇野港と香川県・高松港の間を、宇高連絡船が結んでいた。連絡船に使われた船に讃岐丸があった。やがて航路はなくなり、讃岐丸は観光船やチャーター船として使われた。やがて、その役割も終えることになった。20年ほど前だった。
 お別れ航海があり、私も乗って連絡船うどんも食べ、連絡船の名残りを楽しんだ。その際、船長から聞いた思い出話は興味深かった。
 観光船としても役割を終えてことについて、「ゆったり感が、いまの生活と合わないのでしょう」と語った。観光船では、「どんなイベントが提供できるか」と、よく聞かれたそうで、船に乗って最初から最後まで、カラオケを歌っているグループもあったという。
 「船に乗ったら、海を見てほしい」。そんな思いから、対比として語ったのは、上記の言葉だった。「乗ってボケッとして海を見て、本でも読む。そんなゆったりとした時間が、ぜいたくなのですが」とも。(梶川伸)2018.07.03

更新日時 2018/07/03


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