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寺の花ものがたり(168) 三室戸寺(京都府宇治市)紫陽花=2018年は6月1日~7月8日

2018年6月7日撮影

 紫陽花(あじさい)で有名な寺なので、その時期になると、京阪三室戸(みむろど)駅に着くと、たくさんの人が電車から降りる。道案内の表示もあるが、別にそれを見なくても、人の流れに乗って行けば、三室戸寺にたどり着く。寺の方はにごらず、「みむろと」と読むからおもしろい。
 山門をくぐり、石段を上って本堂に向かう。その右手が紫陽花園になっている。参拝の後で紫陽花を見て、道に沿って行くと、回転式の出口を通り直接、寺の外に出る。
 紫陽花は約1万株だという。密集しているので、メーンのコースから外れると、花をかき分けるような小径(こみち)もあって、花に包まれた気になる。
 紫陽花は青い花のオーソドックスな種類が多い。渦(うず)を巻いた小花、額紫陽花、花びらの中心部とへりの色が違うもの、墨田の花火のように花が飛び出した系統ものもあるが、数は少ない。赤系統の花を集めた場所があり、青が覆っている園なので、かえってそれが目立つもおもしろい。

◇三室戸寺(みむろとじ)◇
 京都府宇治市莵道滋賀谷21。京阪電車三室戸えきから徒歩15府。0774-21-2067。宝亀元(770)年、光仁天皇の勅願で創建されたと伝えられている。西国観音霊場第10番札所。5月の躑躅(つつじ、2万株)、石楠花(しゃくなげ、2000本)も人気を集めている。入山有料。
(梶川伸)2018.06.07

更新日時 2018/06/07


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