寺の花ものがたり(167) 矢田寺(奈良県大和郡山市)紫陽花=6月上旬~中旬
矢田寺は奈良では、「紫陽花(あじさい)の寺」として知られる。訪ねた時は、近鉄郡山駅から臨時バスが出ているほどだった。
バスを降りて、坂道の参道を上っていく。草餅や、野菜などを売っている。
本堂は朱塗り。その石段下に紫陽花園がある。濃い青い花の紫陽花、白い額紫陽花、花びらがくるっと巻いている渦紫陽花など、60種1万株を数えるのでので、十分に楽しめる。石仏との組み合わせも絵になる。
本堂すぐ下にも1群の花。本堂の裏山もアジサイ園になっていて、山へと花が上っていく風情がいい。
◇矢田寺(やたでら)◇
大和郡山市矢田町3549。近鉄郡山駅から奈良交通バス「矢田寺」に乗車。0743-53-1445。正式の寺号は金剛山寺。大海人皇子(おおあまのみこ=後の天武天皇)が、 壬申の乱の戦勝祈願のため矢田山に登り、即位後の白鳳4(675)4年に智通僧上に命じて七堂伽欄48カ所坊を造したのが開基とされる。本尊は地蔵菩薩。紫陽花の時期、入山有料。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください。2018.05.28
更新日時 2018/05/28