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寺の花ものがたり(155) 雨宝院(京都市上京区)桜=3月下旬~4中旬

2018年3月31日撮影

 京都市・西陣に小さな花の寺、雨宝院がある。地元では西陣聖天として親しまれている。
 狭い境内は、桜の木がひしめている。本堂の手間の両側に背の高い枝垂れ桜。小ぶりの本堂の屋根の上あたりから枝をたらし、淡いピンクの花を並べている。訪れた時は、すでに散り始めていた。
 ほかにも山桜や白系統の花などが咲く木が、身を寄せ合うように立っていて、頭の上を覆う。青い空に背景にするので、気分がいい。普賢桜、観音桜、歓喜桜と、寺らしい名前の桜もある。
 歓喜桜は仁和寺の御室の桜と同じ八重のもので、黄緑の花をつける衣黄(ぎょいこう)桜とともに、少し時期が遅れて咲く。

◇雨宝院(うほういん)◇
 京都市上京区 智恵光院上立売西入る聖天町9-3。京都市バス市バス「今出川浄福寺」下車、徒歩5分。075-441-8678。本尊は西陣聖天十一面観音。821年に弘法大師空海が開基したと伝えられている。境内自由。
(梶川伸)=状況が変わる可能性もありますので、ご了承ください。2018.04.01

更新日時 2018/04/01


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