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心にしみる一言(151) ケチは熱いうちに打て

◇一言◇
 ケチは熱いうちに打て

◇本文◇
 「ナニワのおばはん」は、何かと話題になる。しかし、「ナニワOL・ナニワマダム」とは誓う。その昔、そんなテーマの連載コラム「ちえちゃんのオホホ通信」を毎日新聞の夕刊で連載したことがある。執筆者のちえちゃんが、「ナニワ女の極上節約術」と題した本を出版した時にインタビューをすると、的を得た楽しい指摘があふれていた。
言葉のオンパレードだった。
 大阪の女性には、「無駄遣いはしない」という気持ちが根本にある。これはよく言われることだ。ちえちゃんはさらに「ケチ」「節約」のついて深掘りし、ナニワOL・マダムとおばはんの境界線を探した。「根本的に節約している過程は、おばはん的行為。節約だけに走ると、女とをなくしたかっこ悪いナニワおばはんになってしまう。例えば、破れたパンストの再利用。ウエストの部分は頭のサイズにちょうどよく、顔を洗う時に、髪を止めるのに使う。『自分の家の中やったら、だれにも知られへんやん』というが、ナニワOL・マダム。外でもやったら、ナニワおばはん。恥じらいがあるかどうかが分岐点」
 本には節約や、おばはん化防止の格言を散りばめていた。その赤に、取り上げた言葉もあった。
▽ケチは熱いうちに打て(節約は幼少のころからしつけるべきだ)
▽頭隠して腹隠さす(おばはんの証明。急な同窓会などで、顔や髪形は美しくしてみるが、普段の生活でたまりにたまった脂肪、でっぷり太った腹は隠せない)
▽笑うケチには福来る(「どうせ無理」と思っていた男でも、「ま、ダメモトで」と、安いチョコをプレゼントしておくと、渡すときの印象しだいでは、ゲットできるカモ)
▽能あるケチは一点豪華主義でエレガント(年5回9800円のツアーに行くのと、年1回五万円の旅行をするのとでは、金額は同じだが、エレガンス度は天と地ほど違う。ナニワおばはんとナニワマダムの違いが出る)
(梶川伸)2018.03.22

更新日時 2018/03/22


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