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寺の花ものがたり(156) 仁和寺(京都市右京区)御室桜=4月前半

2017年4月17日撮影

 仁和寺の桜は、地名をとって御室桜と呼ばれる。遅咲きで、背丈が低い。
 寺の人に聞くと、境内の土は粘土のように固い。土中に酸素や栄養分が少なく、桜が根をのばせない。そのために背が高くならず、2~3メートルで止まってしまう。
 境内の一角に密集状態で植えてある。数は200本ほど。2017年に行った時は、雨だったが、良い時期だった。山門には「満開」と書いてあったが、実際にはすでに散り始めていた。花びらは大きめで、塊になっている。葉が少し出ている。赤っぽいものと緑のものがある。塀に近い場所は少し高くなっていて、そこからみると、さくらの雲の中から五重塔が頭を出しているように見えた。
 再び寺の人の話。元は八重だったが先祖帰りして、一重かになってきた。確かにほとんどが一重になっている。八重だから遅いと思っていたが、そうではないのかもしれない。

◇仁和寺(にんなじ)◇
 京都市右京区御室大内33。京福電鉄御室仁和寺駅から徒歩3分。075-461-1155。本尊は阿弥陀如来。開基は宇多天皇。「古都京都の文化財」として、世界遺産に登録されている。拝観有料。桜も別料金。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください。2018.04.03

更新日時 2018/04/03


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