寺の花ものがたり(152) 豊楽寺(高知県大豊町)紅枝垂れ桜=3月下旬
高知に行っての帰り、友人の車に乗せてもらって大阪を目指した。徳島県三好市までは高速道路ではなく、下道を行ってみようとなった。実は寄ってみたい所があったからだ。1つは高知県大豊町の「杉の大杉」。樹齢3000年の古木がそそに立っている。
もう1つが同じ大豊町の豊楽寺だった。以前この道を走った時、「国宝薬師堂」という案内を見てた。分かりにくい場所にあり、国道からの1度は曲がり角を見逃してしまい、1キロ近く引き返して曲がり角を見つけた。そこから山道を3キロ登っていく。
薬師堂は平安時代末期の建物だった。こけらぶきの結構大きな建物で、屋根の先端の反り返りが優美だった。
美しかったのはそれだけではない。寺の入り口にあった紅枝垂れ桜が満開だった。瀬が高いので、青空との組み合わせが美しい。本堂は色のない美しさだが、桜はピンクの色の美しさ。色は柔らかみのある濃さで、山の中まで訪ねてきて良かったという満足感で、しばらく見上げていた。(梶川伸)2918.03.23
◇豊楽寺(ぶらくじ)◇
高知県長岡郡大豊町寺内314。JR大田口駅から車で15分。0887-73-0029。神亀元(724)年に聖武天皇の勅願所として、行基が開創すしたと伝えられている。「柴折り薬師」と呼ばれ、愛知県の鳳来寺「峰薬師」、福島県常福寺「獄薬師」と共に、日本三大薬師と称される。本尊は薬師如来。境内自由。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありまsので、ご了承ください2018.03.22
更新日時 2018/03/22