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寺の花ものがたり(149) 善通寺(香川県善通寺市)涅槃桜=3月中旬~下旬

2014年3月20日撮影

 若い友人を案内して、1泊2日のお試し遍路に行ったことがある。その際、香川県の75番・善通寺にお参りをした。
 寺の裏側にある「大師うどん」で昼ご飯を食べたが、行く途中の境内の端に、桜の木が集まっている場所があり、それが満開だったので驚いた。桜の時期にはまだ早かったからだ。
 木には説明がついてあった。それによると、学名はミョウショジザクラ(明正寺桜)。ソメイヨシノよりもかなり早く咲き始め、その時期が釈迦(しゃか)の入滅の2月(現在の3月)15日に近いことから、涅槃(ねはん)と呼ばれているという。
 もとは愛媛県新居浜市の明正寺にあったものらしい。ほんのりとピンクが見える白い花で、すがすがしい。

◇善通寺(ぜんつうじ)◇
 香川県善通寺市善通寺町3-3-1。JR善通寺駅から徒歩25分。0877-62-0111。真言宗善通寺派の総本山。本尊は薬師如来。唐から帰朝した空海が、父の寄進した地に、師である恵果和尚の住した長安・青龍寺を模して建立した寺と伝えられる。五重塔は重文。境内自由。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください。2018.03.17

更新日時 2018/03/17


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