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子育てワンポイントアドバイス⑩ 幼いうちのしつけ、どのくらい厳しくすればいい?

 ――幼いうちのしつけ、どのくらい厳しくすればいい?

 “三つ子の魂、百まで”のことわざにある通り、3~4歳までに厳しくしつけ、また知性を養うことが子どものためになる。そう信じているお母さんたちは多い。

 「ことわざの本当の意味は別にあるのではないでしょうか」と話すのは室町幼稚園(池田市)の佐々木禮子園長。

 「魂とは知性ではなく“こころ”。この時期に養われた魂が、その後の人生に影響を及ぼすのだと思います」

 3~4歳は大切な時期。この時期に何より大切なのは「心の安定」だと佐々木園長は言う。

 「自分は受け入れられている」「愛されている」「必要とされている」という認識を実感させること。抱っこをして体の温かさを感じさせたり、目線を合わせて話したり、小さなことでも褒めてやることで、子どもは心地よい安定感を得るという。

 「子どもの心を満たす一番の言葉は“ありがとう”。究極の愛の言葉です。まずは“生まれてきてくれてありがとう”。そして、子どもの小さな成長や変化を認めた時など、1日1回は“ありがとう”と言ってあげてください」

(早川方子)

【室町幼稚園】池田市室町7-4。1922年に園舎をもたない「家なき幼稚園」として発足。90年の伝統をもつ。072-751-4029。
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第14号(2011年2月3日)

更新日時 2011/01/31


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