このエントリーをはてなブックマークに追加

子育てワンポイントアドバイス⑬

◆泥だんごのすすめ

 子どもが成長するにつれ、親の言うことを聞かなくなるのは自然のことだが、「叱ったら口ごたえをする」「失敗したら言い訳をする」わが子を見ていると、成長しているのは口先だけではないかと不安になってくる。イライラも募る。そんな悩みをもつお母さんに、ベテラン保育士の木田弘子さんは、「理屈ではない、感覚を鍛える教育を」とアドバイスしている。それに最も適しているのが泥だんご作りだという。

 幼いころに泥だんごを作ったことがあるだろか。固めの泥で中核を作り、硬度に注意しながら乾いた砂をまぶして、きれいな球体を作っていく遊びだ。

 「水が少なすぎても多すぎてもダメ。土も粘土質なものから乾いた砂まで、さまざまな種類を使いこなさなくてはいけません」。子どもの泥遊びとあなどるなかれ。なめらかで美しい球体を作るには熟練した技と忍耐が必要なのだ。

 「親があれこれ指示せずに、子どもが自分の手の平の感覚だけを頼りに土と水の最適な割合を探り当てるのが大切です」

 泥だんご作りは大人も夢中になるようで、ウェブ上には様々な関連サイトもある。これからの季節、親子で泥遊びをしながら感覚を鍛えるのもいい。(早川方子)

【木田弘子さん】池田市在住。子育てサークル「ロケットキッズ」でボランティアのベテラン保育士として活動中。4月
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第20・21号合併号(2011年4月28号)

更新日時 2011/04/25


関連地図情報

関連リンク