寺の花ものがたり(147) 清瀧寺(京都市東山区)清瀧寺椿=3月中旬~下旬
京都市内に、洛陽三十三カ所という観音霊場がある。西国三十三観音のミニチュア版だ。
長い間途切れていたが、復活してというので、四国遍路の仲間で6回に分けて巡拝したことがある。その9番霊場が清瀧寺だった。
民家のように目立たない寺。小さな境内に、いくつもの花が咲いていた。寺の奥さんがお茶を教えているので、茶花として使うらしい。
椿の季節に行き会わせた。赤い椿もあったが、寺の名をとった青瀧寺椿に目が止まる。淡いピンクの上品な花だった。目立つ花ではないのだが、しっとりとした優しさにひかれる。
◇清瀧寺(しょうりゅうじ)◇
京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル3丁目南町411。京都市バス「東山安井」、または「清水道」下車、徒歩徒歩6分。075-561-7216。789年に京都・乙訓郡小塩山に創建された大宝寺に始まったとされる。平安遷都と共に現在地に移り、引導寺、その後青龍寺と改称された。本尊は聖観音。境内自由。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください。2018.02.27
更新日時 2018/02/27