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心にしみる一言(148) ジョージ・ナカシマの作品は使いやすさとデザインの融合が特徴

ジョージ・ナカシマ記念館の内部

◇一言◇
 ジョージ・ナカシマの作品は使いやすさとデザインの融合が特徴

◇本文◇
 遍路旅の先達をして香川県の札所を参拝する途中、高松市のジョージ・ナカシマ記念館に案内したことがある。ナカシマは日系二世のアメリカ人で、森林学、建築学を学んだ建築家だが、のちに家具の専門家になった。
 香川を拠点にした石の芸術家、流政之さんとのと親交があり、香川にも来た。そこで家具づくりの桜製作所を知り、製作を任せた。桜製作所はナカシマの死後もデザインを引き継ぎ、ナカシマの記念館も設けた。
 記念館の人が丁寧に案内してくれた。2本脚ながら安定しているいすを示し、「建築家として構造学を学んでいた結果」と説明した。席についた時に足がじゃまにならないように作られたテーブルを紹介して語ったのが、上記の言葉だった。
 また、自然が作った木の形を大事にし、切れ目が入ったままテーブルに仕上げた作品、木目を生かした家具を見せてくれた。四国は山地が多く、自然が残っている。遍路はその自然の中も歩く。ナカシマの家具の心地よさに似たところがあるのではないか。(梶川伸)2018.02.25

更新日時 2018/02/25


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