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寺の花ものがたり(126) 青岸渡寺(和歌山県那智勝浦町)石蕗=11月上旬~下旬

2017年11月6日撮影

 青岸渡寺は、西国33観音霊場の1番札所として知られる。西国巡礼をしたこともあるが、石蕗(つわぶき)の写真を撮ったのは、その時ではない。「紀伊山地の霊場と参詣(さんけい)道」が世界遺産に登録されたことにからむ取材の際だった。
 寺の石垣にたくさん石蕗が咲いていた。石蕗はよくある花ではあるが、石垣の石と石の間から茎を伸ばす風情、苔(こけ)むした石と鮮やかな黄色の花との対比が気に入り、何度かシャッターを切った。
 しかもその日は、空が真っ青だった。そばの那智の滝を望む重塔は赤。石垣以外の色は、すべて鮮やかだった。青い空から滝の水が落ちてくる。滝つぼが見える場所に行くと、虹がかかっているおまけまでついた。

◇青岸渡寺(せいがんとじ)◇
 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字那智山8。JR紀伊勝浦駅から熊野交通路線バス那智山行きで約30分、終点で降り徒歩15分。0735-55-0401。青岸渡寺は、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町にある天台宗の寺院。西国33観音霊場第1番札所。ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部。本尊は如意輪観世音菩薩。 本堂と宝篋印塔(ほうきょういんとう)は国の重要文化財。
(梶川伸)=状況が変わっている可能性もありますので、ご了承ください2017.10.14

更新日時 2017/10/14


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